【解説】USCPAの取得が難しいと言われる理由

最終更新日 2024年10月31日 by hedese

「USCPAの取得を現在考えている」
「どれぐらい勉強したらUSCPAの資格を取れるの?」
「USCPAの資格取得の費用について詳しく知りたい」

海外でも活躍出来る公認会計士や日本でも高い評価を得ることが出来る公認会計士として活躍したいと考えている方には、USCPAの取得が気になっている方もいるはずです。
しかし、この資格は取得がとても難しいと言われています。
詳しい内容を知らない人であれば、何がそれほど難しいのだろうと思ってしまうかもしれません。
単純な試験の難しさ以外にも理由があるので、挑戦してみたいと考えている方は理由をチェックしておくと良いでしょう。

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ハイレベルな知識が求められる

まず、USCPAはハイレベルな知識が求められることになります。
当たり前のことだと思うかもしれませんが、会計能力と英語能力の両方が要求されることになるので、いずれか一方だけ得意でも合格することは出来ないです。
USCPAの勉強時間の目安は1,000時間から1,200時間程度とされていますが、これはあくまでもある程度の会計能力や英語能力がある人の勉強時間だと言えます。
また、独学ではなくスクールを利用した場合の時間なので、独学を選ぶ場合はもっと膨大な学習時間が必要となってもおかしくありません。
十分な基礎知識や応用力がない、効率的に学べる環境がない場合は目安の倍以上の学習時間が必要となることもあります。
試験で要求されるレベルに到達するためにはとても長い学習時間が必要であり、働きながらであればプライベートを犠牲にしても数か月はみっちり勉強することになりますし、毎日十分な学習時間が確保出来ない場合は半年から1年以上かかってもおかしくないです。
難しい試験で勉強時間もかなり膨大になってしまうことから、USCPAは取得が難しいとされることが多いと理解しておきましょう。

費用の面からも取得が難しい

費用の面からも取得が難しいと言われることが多いです。
国内の国家資格を想像してみると、受験料は数万円以内で済むケースがほとんどだと言えます。
けれども、USCPAの場合はケタが違っており、1回受験するために30万円以上の受験料を支払わなければなりません。
4科目同時の受験でなければ費用がかさみますし、不合格になって再度試験を受ける科目がある場合も追加料金が発生します。
再試験に関しては1科目あたり7万円を支払うことになるので、1回でパス出来た科目が少なければそれだけ費用負担も大きくなるでしょう。
そして、出費は受験料だけに限ったことではありません。
勉強するためには教材やスクールを利用することになるはずです。
教材だけを利用するとしても、こちらの教材は高価なことが多いので、国家試験の教材費と比較してみると出費が多くなります。
スクールを利用する場合は、最低でも40万円ほどのケースが多く、選ぶスクールによってはもっと高くなることもあるでしょう。
合格までに必要となる金額を合計してみると、最低でも50万円前後、多ければ100万円以上となります。
受験料や学習費用が安ければ簡単に挑戦出来ますが、USCPAの場合は違っているので、こういった事情からも挑戦が難しいと言われがちです。

公開されている日本人受験者の合格率は約4割

公開されている日本人受験者の合格率を見てみると約4割となっているため、それほど困難ではなさそうだと思ってしまう人もいるかもしれません。
ですが、何度も述べているようにかなり難しくて費用もかかる試験であることから、受験者の多くは高い実力を持っています。
中途半端な覚悟で受験している人が少ないため、難しい試験であるにも関わらず4割以上の人が合格していると理解しておきましょう。
もちろん、高い実力を持っている人や十分な勉強時間を確保してきた人でも、本番に力を発揮することが出来ずに不合格となってしまうことはあります。
受験者のレベルがかなり高くても6割ほどの人は不合格となると考えると、決して簡単な試験ではないことが分かるはずです。

海外でも通用するほどの公認会計士としてのスキルがあることを証明できる

USCPAを取得しておくのであれば、海外でも通用するほどの公認会計士としてのスキルがあることを証明出来ますし、現在の職場で働く上でも転職する際にも役立てられる可能性が高いと言えます。
魅力的な資格であることは間違いがないのですが、必要な知識レベルや学習時間、支払うことになる費用や実際の合格率などを確認してみると合格へのハードルが非常に高いことが分かるはずです。
困難だから諦めるべきだとは言えませんが、軽い気持ちで試験を受けようとしているのであれば考え直したほうが良いと言えます。
スクールに通うことにすればそれだけでも何十万円を使うことになりますし、試験を受けるのであれば30万円を使うことになるでしょう。
最初はやる気があったとしても、途中で諦めてしまって結局お金が無駄になっただけというケースも実際にあります。

まとめ

取得がおすすめの資格ではあるものの、合格の難しさを理解していない人が気軽にチャレンジするべきものではないです。
もしも、この資格試験が気になっているのであれば、なぜ難しい試験と言われているのかをきちんと理解し、その上で挑戦するかどうか決めるようにしてください。